前回のブログで、2023年の漢字一字を『伝』という字にしたと書きましたが、その話の続き。
昔、現代文の教科書に『みどりのゆび』という吉本ばななさんの作品が載っていました。病気になった祖母の見舞いをする主人公が、病院から出て帰宅する場面で、次のような言葉があります。
いつも、この教材を扱うときに『永久に生きると思い込んでいる』という言葉が胸にグッと刺さる自分がいました。
例えば、翌年の手帳を買ったときに、ほぼ1年後の11月の自分の誕生日にマークをしたり、5年後、10年後の先々の計画を立てたり、将来の夢を語ったり、すべて『生きる』ことを前提にした考えで成立するものだと言えます。
でも、『死』というのはいつか来るものではなく、実はいつでも来る可能性のあるものだということも、いろんな大切な人の死を通して、痛感してきました。だから、『永久に生きると思い込んでいる人々』という一節を読むと、永久・・・とまではいかなくても、ある程度先まで生きると思い込んでいるな、とふと気づくのです。
人生100年時代とは言いますが、いつ大きな災害がくるか、いつ病気になるか、いつ事故に遭うかなんて誰にも分からなくて、死に様は選べないからこそ、『生き様を選んでいく』ということを伝える授業もしていました。
では、生き様を選ぶとしたら?
悔いのない生き方を選びたい。
では、悔いのないようにするには?
お世話になった人に感謝を、
大好きな人に、大好きだということを、
ありったけの想いを込めて、伝えたい。
そんなこんなで、来年は【伝える】の【伝】に決めました。
人偏に云う。と書いて
『伝』
人に云う、1人の人間として物申す、心を伝える。伝え合う。伝達する。
そもそもこの字は、人から人へ、ぐるぐると物事をまわしていく、という語源だそうです。
伝統、を大切にする事。先人の教えを伝えていくことが伝統を引き継ぐことなのだとしたら、
国語教師として作品のすばらしさはもちろん、先人の物の見方、考え方を伝えたい。
インナービューティープランナーとして学んできた知識の大切さをお伝えしたい。
発酵調味料をはじめとした日本の伝統食や、文化の大切さを伝える1人になりたい。
また、山あり谷あり経験してきたからこそ、考え方ひとつで、真っ暗闇に思える毎日に光が差すことを伝えたい。
いろんな世界を見たり学びを重ねたからこそ、自分がずっと抱いてきたNEOヘルシーエイジングの概念を伝えたい。
シゴトの面白さ、遊ぶことの楽しさ、誰かの努力の痕跡や見えない涙も汗も、大事なものを伝えられる人間でありたい。
そうして1日1日を楽しく過ごして積み重ねつつ運よく生き永らえた先に、楽しいおばあちゃんになっているんじゃないかな、と『思い込んで』います。笑
ここでも、こうしてブログを読んでくださっている方にお伝えしたいことがあります。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました♡
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