途上国では、医療や健康に関する知識が十分に浸透しておらず、肺炎や下痢、マラリアなど、本来であれば予防や治療ができる症状で命を落とす子どもが絶えません。
その数は、毎年500万人を超えるといわれています。
また、子供だけではなく、開発途上国の女性の半分は推奨される医療を受けられないという現実があります。
さらには薬物乱用やアルコール、たばこなどによって健康を害するのは、年齢や性別を問わず少なくありません。
三大感染症と呼ばれる、蚊が媒介するマラリア、母子感染や性行為などで広がるHIV/エイズ、空気感染による結核などの蔓延で、毎年数百万人もの命が亡くなっているのも現状の1つです。
世界エイズ研究予防財団 日本事務所のホームページによると、2018年末で、日本のHIV感染者は20836人、エイズ患者も9313人、ずっと増加傾向にある状態です。全世界では3790万人に上るそうです。
こうして考えると、いかに健康であるための基本的な知識が必要かが問われ、生活を支える基盤としての食事面や衛生面などが整った環境を作らねばなりません。
また、予防や治療をするうえで、必要なときに必要なだけの医療行為を受けられる環境を作ることが課題として求められています。
目標③について考えたこと
2002年世界子供白書の統計によると、5歳までに命を失う割合として、
日本であれば、1000人のうち4人、
アメリカであれば、1000人のうち8人、
それに対して、インドでは1000人のうち105人、
南アフリカのアンゴラは1000人のうち295人、
シエラレオネという国では1000人のうち316人
という数字があげられています。
その原因として、栄養不足で病気を患いやすくなることやきれいな水を飲むことができず、下痢性の病気にかかり脱水症状で命を落とすことが挙げられます。
十分に栄養や水分を摂ることができれば助かるはずだったのに、それが助からないという悲しい現実。
ただ、その現実を、海の向こうの、遠い国のお話、という感覚で『知っておしまい』にするのではなく、次はどう行動するかが問われます。
教育者として、中高生にどんなことを伝えられるか、何が出来るか、料理教室主宰者として、どのような発信をしていくか、考え実践していこうと改めて思ったのでした。
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