世界には、約7億8300万人の人が、仕事に就いていても、貧困から脱出するために十分な稼ぎを得られておらず、労働条件の改善が必要とされているのが現状です。
働く人の報酬をないがしろにされた低賃金な労働環境で、経済を回す従来の方法では、持続的な経済成長とはいえないでしょう。
また、日本では『働き方改革』が掲げられて久しいですが、その背景には『過労死問題』がありました。働きすぎにより、文字通り『忙殺』される人が少なくない環境では、たとえ賃金の確保がされていたとしても、働く人の暮らしも守る方法が必要不可欠だといえます。
また、全世界的な男女の賃金格差は23%あるといわれています。
男性の就労率は94%、女性は63%と、およそ30%の差もあり、性別問わず雇用の安定と労働者の権利の保護、安心・安全な労働環境が整備されることが課題とされているのです。
なおこれは、女性だけでなく、障がい者や移住労働者などの社会的な立場の弱い人に対する
不当な扱いもなくすことが重要視されており、『ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい生活が送れる仕事)をすべての人に』という観点は絶対条件だといえます。
目標8について考えたこと
児童労働への従事者数は、全世界の子どもの10人に1人という統計があります。
私たちの社会では、就学年齢になれば当然のように学校に行き、勉強することが『当たり前』とされていますが、今、世界のどこかで、まるで奴隷のように売買され、過酷な労働を強いられる子どもがいることも現実の1つです。
この問題を『自分ごと』に落とし込むにはどうしたら良いのかを考えました。
出来そうなことの1つとして、『フェアトレード』な商品を購入することが挙げられます。
フェアトレード(公正な貿易)は、力のある国や企業が、弱い立場の生産者から破格値で買いたたく不当な貿易と異なり、お互いに認め合えるフェアな関係で取引が成立しているものです。
そうすることで、生産者の賃金が確保され、貧困から脱出できるようになります。
コーヒー豆、バナナ、チョコレート、スパイス、ハーブなどの食品やコットン製品など、
探してみるといろいろあることが分かります。
何かを安く買える背景には、その生産現場において、貧困や飢餓に苦しみながら働く人たちがいるかもしれない、という想像力を駆使して、『知ること』『考えること』『選ぶこと』が大切なのかなと思うのです。
買い物ひとつでも誰かの力になることは確実だからです。
ちなみに私は、ブルキナファソで作られているシアバターをフェアトレード商品として扱っているお店から購入し、使用しています。
動物実験がなされていない、という点でも私はこの製品が大好きな理由の1つです。
人も動物にも優しい商品を選んでいくことを提案することが個人的に目標8にアプローチできる方法の1つかなと思い、紹介してみました。
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