今さら聞けないSDGs②

環境を整える

SDGsが目指す世界とは?

※以下、「未来を変える目標 SDGSアイデアブック」(蟹江憲史監修/ 2018年発行)を参考にまとました。

 誰ひとり取り残さない世界

「誰も置き去りにしない」世界をつくること、これがSDGsの目指す世界です。
SDGsの前には、「ミレニアム開発目標(MDGs)」という国際目標がありました。

これは主に、開発途上国の経済及び社会面での開発を視野に入れたもので、8個の目標からできていました。

2015年を目標年として2000年につくられたMDGsは、1日1.25ドル未満で生活するといわれる、いわゆる「絶対的貧困」の半減や、初等教育の普及といった目標を掲げ、一定レベルの成功を収めました。

しかし、2015年の世界のふたを開けてみると、アフリカの一部地域で「置き去りにされて」しまったところがあったり、先進国の中でも「相対的貧困」という格差社会の中で貧困に陥ってしまった人々も増えたことが分かりました。 脅威となっているテロの主な原因も、元をたどれば、貧困や格差にたどり着くことも分かってきました。

こうしたことから「誰も置き去りにしない」世界の確立こそが重要だということになっていったのです。

 このことから考えたこと

私は、教師としてクラス運営をする際に、「数珠繋ぎ」のようなつながりを、と生徒たちに伝えていました。
部活のような、ある共通した目的や趣向をもとに集まった集団ではなく、偶発的に、強制的に寄り集められた集団は、「一致団結」は非常に難しいからです。

だからといって、誰かが仲間外れになる、というものは絶対的に避けるべきで、「仲良しグループ」で固まる自然発生的な友人関係で終えるだけではなく、例えば他のグループのクラスメイトとも挨拶や返事、共同作業をスムーズに行えるコミュニケーション力を培ってもらいたいと考え、伝えていました。

自分とは対極のタイプのクラスメイトにも仲の良い友人はいて、その友人の友人の友人には、自分と近しいタイプのクラスメイトになるイメージで輪を築くことを目指していたのです。

上記の記事をまとめていて、私はこのことを強く思い出しました。たとえば、環境保護と経済活動が相反するようにして動いてきたこれまでの社会の仕組みをいかに両立させるか。

どちらかを重視すると、もう片方が犠牲になるというのではなく直接的に結び付けられなくても、間にいくつかの「仕組み」を作って、どちらも両立させる工夫を私たちの日々の意識と工夫で出来ないか。

例えば、買い物をするときの「選択」、食事つくりの「選択」など深めて考えていけたら、誰一人取り残すことはない世界を実現できるように思うのです。

そして可能であれば、誰一『人』だけでなく、動物にも優しい世界を作りたいなと思うのです。

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