私たちは、『焦る』という感覚を
いつから覚えたのでしょうか。
早くやらなきゃいけない。
午前中に済ませておかないと。
今のうちにやっておかなくちゃ。
今日中にしっかり終えておこう。
今月中には必ず。
今年のうちにケリをつけないと。
30歳になるまでには。
35歳には遅くとも。
40代を迎える前に必ず。
『焦り』の正体は何かな、と思うと
誰か・何かが設けた社会通念的なものと、
自分の中の生真面目キャラの声と、
そういうものがあるように思います。
前者は、例えば『季節先取り感』でしょうか。
GWには夏の旅行の予約サイトが開設されて
8月にはハロウィングッズが100均に並んで
8月末にコンビニに肉まんが出始めて。
10月になると『おせち』先行予約、
10月末のハロウィンにクリスマスグッズが並んで
12月になると恵方巻の予約。
『来年のことを言えば鬼が笑う』という諺がありますが
現代の先取り感は、鬼もきっと大爆笑かもしれません。笑
あとは『もう◎◎歳なんだから◎◎しなさい』という
結婚、出産、仕事の立場、などなど。
どうしてこんなことを書くのかというと
自分の誕生日まで1ヵ月をきって、
妙な焦りをふと感じたからです。
そして『おっ!生真面目モードだ!』と
そんな自分に笑うことも含めて、
いろいろ考えたのでした。
でも焦らなくても大丈夫なことは
きっともっとたくさんあると思いますし
本当に大事な物事は、
『今限定』という刹那的なものよりも
巡り巡って、時を経て、
また手元に戻ってくるようにも思います。
もちろん出産などは、女性の体として
タイムリミットがあるにはあります。
でも世の中には産みたい・産めない・産まない
いろんな人がいて、『出産が全て』ではなくて
それでいてどんな生き方をしても
『幸せでいること』は本当に大事な物事で
それは時の流れや体の変化という尺度では
測ることはできないものだと思うのです。
出産を例に挙げましたが、他にも
人とのご縁や仕事の転機など
いろんなことに『焦る』必要はない気がします。
きっと残念なのは、焦ることで
今せっかく手中にあるものを取りこぼしたり
足元の小さな石に蹴つまづたりして、更には
頭上に広がる青空に気付かず俯いてしまうのも
もったいないように思います。
チャンスの神様は前髪しかない
という言葉もあって一理あるように思うけれど
ともすると賢い人が誰かを上手に焦らせて
上手にコントロールしようとする時にも
使われる言葉のような気がして、
そういう時には『スッ』と静かに
引くようにして『そうとも限らない』と
思うようにしています。笑
だってチャンスの神様、本物なら
また出会えるでしょうし、
自分の心が本当のところで
『よしっ』と決まった時に
微笑んでくれる神様もいるように思います。
そもそもチャンスの神様だって
前髪しかないことに嫌気がさして
髪ばっさばさに生やしてみたり
アフロヘア―もモヒカンも
貞子スタイルもあるかもしれません。
だから、どうか、焦らずに。
大丈夫、大丈夫。
と、ゆっくり深呼吸しながら
『今日』という日を楽しむ1日1日を
積み重ねていこうと思ったのでした。
それでこそ心が整いますし、
健やかに美しく、楽しく歳を重ねる
NEOヘルシーエイジングかなと思います。
もし、何か焦っていることがあったら
ぜひ、アフロの神様を思い浮かべてください。
(京都にはアフロ大仏がいるらしいです。)
今日もお読み頂きありがとうございました♡
コメント