転がる石の上に三年

レッスンについて

石の上にも三年、という諺があります。

何事も一途に、忍耐力を発揮すると

いつかは成果がでる、ということですが

この3年のうちに、石の上に座っている本人は

きっと動くか動かまいかキョロキョロしながら

悩ましい日々を過ごすのではないかと思うのです。

石がある場所はだいたい野外なので

雨にも負けず、風にも負けず、暑さも寒さも乗り越えて。

堅い石ではなく柔らかいソファに座りたいなと

思うことだってあるかもしれません。

3年も経てば周囲の人も社会情勢も

流行りの音楽も食べ物もiPhoneの最新機種も

いろんなものが更新されて変化して

その間もじっとここで座っていていいのか?と

立ち上がろうとする瞬間もあるかもしれません。

と、ここまで完全に妄想劇場ですが

何が言いたいかというと、『一途でいること』

『1つのことを継続すること』は実はすごいことだ!

ということです。

先日、読売書法展という書道家の方々が

心血を注いだ作品を拝見しに六本木の

国立新美術館まで行きました。

見るもの見るもの、正直何が書いてあるか

皆目見当がつきません。

字体が崩れた草書・行書は文字自体が、

楷書だとしても言葉が難しくて

中身が分かるのはほんの数作品です。

でも、分からないながらに本当に本当に

すごい作品なのだということだけは分かります。

細かな筆遣い、ダイナミックで力強い筆遣い、

紙質や額縁とのバランス、篆刻の細やかさ、

作品の完成まで、それこそ一途にひたむきに

筆を握り続ける忍耐力は想像の及ばない世界です。

(過去、私も書道をしていたので

自分が納得のゆく字を書ききるまでの

紆余曲折は自分なりの範囲ですが思い出します。)

だからこそ、そんな書道家の皆さんの作品に触れて

息を呑む想いで眺めながら、石の上にも三年、

いや、30年、50年の方々もいらっしゃるだろうと

感動するばかりでした。

一方、自分を照らすと『石の上にも三年』ではなく

『転がる石の上に三年』な気がします。

2020年、ずっと続けてきた正社員としての

高校教師を退職して、自宅でサロンを開業。

2021年、コロナの影響もありオンラインや

出張でレッスンする技を覚えて料理教室本格化。

インナービューティー猫部を創部。

2022年、インナービューティーダイエット協会の

新たな講座『NEOヘルシーエイジング』講座構築開始。

2023年…来年の6月には、これをリリースします。

その時々で、私はコロコロと居場所や方法を変えつつ

でも目線の先は『関わって下さる方を幸せにすること』

そこを変えずに、今も転がる石に乗り続けています。

あまりにも目移りしてキョロキョロして

あれこれ自分の軸を変えるのは

あまり、節操がないように感じてしまいますが

柔軟に自分の石を転がしながらも、

書道家のみなさんのように強い忍耐力でもって

一途に叶えたい世界を叶えて行こうと

そんな風に思ったのでした。

NEOヘルシーエイジングの講座構築は

より良いものにしていきたくて

その想いが強すぎてなかなか悪戦苦闘しています。

石を転がして視座を柔軟に変えながら

いろんな角度から自分のテキストを見直して。

まだまだ先は長いですが、頑張ります!

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