腸活の基本☆味噌の効果と選び方

腸を整える

腸活初心者さんにオススメな発酵調味料について、前回の醤油と同じくらいか、それ以上に馴染みが深い『味噌』について、書いていきます。

この記事を読むと、味噌が持つ健康効果、選び方、オススメな味噌が分かります♪

本物の味噌のパワー ~美腸ケア、心の安定を生み出します~

味噌を使ったメニューといえば、お味噌汁が代表格ですが、味噌煮込み、味噌漬けなども含め、味噌をメインとして使うだけでなく、カレーや餃子、ポタージュの隠し味として用いてコクを出すという脇役もできる優れものです。

また、味噌特有の甘みは、淡白な料理の満足度を高める効果があるため、手作りドレッシングとして用いることもできます♪

お肉やお魚のたんぱく質を分解し、軟らかくしてくれるため、西京焼きのように、食材にまぶしてから加熱するなど、下ごしらえとして活用する方法もあります。

味噌の嬉しい効果

味噌は、大豆や米、麦などを蒸したものに、塩と麹を混ぜて発酵させて出来ます。
味噌には、様々な有効成分が含まれます。

  • アミノ酸・・・私たちの体の全ての細胞を作るために欠かせない、たんぱく質の最小単位。旨味の元でもあります。アミノ酸には、必須アミノ酸という体の中では合成できず食事から摂る必要がある種類がありますが、味噌には、その必須アミノ酸も含まれます。
  • 乳酸菌・・・腸内環境を整える上でとても大事な善玉菌の活性化をサポートしてくれます。腸を賛成に保つ乳酸を作り出す乳酸菌は、発酵の過程で増える特性があるため、発酵調味料である味噌は乳酸菌の宝庫です。
  • ビタミンB1・・・糖質の代謝をしてくれるビタミンであるため、疲労回復のビタミンともいわれます。ダイエットを意識している方には、特に意識していただきたいものです。
  • ビタミンB12・・・動物性食品に多く含まれるビタミンB12ですが、味噌にも多く含まれます。ビタミンB12は葉酸と協力して、血液の生成を助けてくれます。ベジタリアンやヴィーガンの方に不足しがちなので、味噌を活用すると良いですね。
  • サポニン・メラノイジン・・・抗酸化作用による免疫力の向上が期待できるため、エイジレスケアや免疫力キープの強い味方です。
  • GABA・・・GABAと聞くとチョコレートを思い出しますが、味噌にも含まれます♪ストレスを軽減し、心の安定をしてくれるものなので、『お味噌汁を口にするとほっこりする』と感じるのも理にかなっているのだと言えそうです。ちなみにGABAは玄米にも含まれているので、お味噌汁と玄米、お漬物の3点セットで『心ほぐれる定食メニュー』の完成です♪
  • パントテン酸・・・糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素の代謝を助けてくれる栄養素で、皮膚や粘膜の健康を維持するのに大切です。口内炎に悩んだり、肌荒れに悩んだりする方にオススメしたい栄養素です。
  • 大豆イソフラボン・・・女性ホルモンの「エストロゲン」に似た働きをし、女性の美しさや若々しさをサポートしてくれます。発酵した状態であれば、より吸収率が高いといわれているので、豆腐や豆乳などよりも味噌の方が効率よく摂取できるといえます。
  • 食物繊維・・・整腸作用のある食物繊維を含むのは、腸を整えるのに嬉しいですね。

上記の栄養素は一例にすぎず、他にもいろいろなものが含まれるのですが、まとめると『めちゃくちゃ体に良い!』ということです。特に、心の安定や、美容と健康を保つためには必要不可欠な調味料ですね。

腸が喜ぶ味噌の選び方

上記のような栄養効果を発揮する味噌は、『発酵の過程を経たもの』です。


醤油についての記事でも書きましたが、毎日体に取り入れる機会が多い味噌だからこそ、安全性には気を配りたいですね。天然の原材料と、伝統的な製法で作られた、『本物の味噌』を使いたいものです。

味噌は、用いる麹の種類によって、米味噌、麦味噌、豆味噌に分けられます。

  • 米味噌・・・大豆、米麹、塩を原材料に作られるのが、米味噌です。麹が多いほど甘味が強く、発酵や熟成の期間が短くなります。米麹の比率が高いものは甘味噌、比率が低いものは辛味噌と呼ばれます。
  • 麦味噌・・・大豆、麦麹、塩から作られます。農家さんが自家用に作っていたという由来から、『田舎みそ』と呼ばれることもあります。比較的、九州地方で使われることが多い味噌です。
  • 豆味噌・・・大豆と塩だけで作るもので、東海地方で使われることが多い味噌です。米や小麦の麹を使わず、蒸した大豆に直接、麹菌を生やし塩と合わせて長期間熟成させることで、乳酸菌が豊富な豆味噌が完成します。八丁味噌や、名古屋味噌などが挙げられます。

大豆と、米や麦、豆、そして塩が用いられる味噌ですが、市販の味噌の原材料をチェックしてみたときに、それ以外が入っている場合には、それがどうして入っているのか調べてみるのも1つです。


例えば、『だし入り味噌』がスーパーの陳列棚でもよく見られます。これは、カツオや昆布のだしをとらなくても、お湯でおいしい味噌汁が作れる!という便利なもので、昔、私自身もよく使っていました。

しかしこれには、『調味料(アミノ酸等)』というものが必ずと言ってよいほど明記されており、この中には、発がん性の危険性がある、グルタミン酸ナトリウムというものが含まれる場合もあります。

本来の味噌に含まれる発酵菌は生きているため、常温に置かれているとどんどん発酵が進んでいきます。発酵が進むと色が濃くなっていくだけでなく、容器が膨張することもあるため、大量販売を叶えるのに『加熱殺菌処理』がなされることも。生きた菌が含まれている味噌は『呼吸口』が施された容器に入っています。

菌が呼吸し、容器の膨張を防ぐためです。要冷蔵で、呼吸口がついている無添加味噌を探してみるのも良いですね。

インスタント味噌にはない、長期熟成ならではの深い味わいと香りが楽しめます。

まとめ&私のオススメ

いろいろ書きましたが、味噌選びのコツとしては以下の2点です。

  • 材料がシンプル(大豆、米(または麦)、塩)
  • 長期熟成で、無添加、生きた菌を含むもの

私は、天然酵母を使った味噌の手作りレッスンで作る自家製味噌を使ったり、地元の味噌屋さんから購入したりしているのですが、それらを切らしてしまった時などは、極力上記の条件を考えて選びます。

おまけ:

仕事で忙しく、残業が多い日ほど何か口にしたくなる私は、ロッカーにインスタント味噌汁を常備してお湯で溶いて残業中に食べていたのですが、もし過去の自分にアドバイスするなら『味噌玉』を持参していくことです。

味噌玉とは、サランラップを広げて、味噌と乾物(切り干し大根やゴマ、乾燥わかめ、あおさなど)を一緒に丸めたもので、それをいくつか作り、タッパーに入れて職場に持参する『自家製インスタント味噌汁のもと』です。

学校の文化祭でも、味噌玉作り体験ブースを出展したのですが、非常に好評でした♪

乾物の旨味で、出汁を摂らなくても簡単に美味しい味噌汁が完成するので、コスパ良し、健康や美容にも良しで保護者のみなさんにもご好評いただきました♪

ぜひぜひお試しください♪

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