気候変動が原因となる異常気象や、自然災害が増えた今、じりじりと生活を脅かされている感覚があります。
それもそのはず、全世界の二酸化炭素排出量が1990年以来、50%近く増大していること、海水温が上昇し、雪氷の量が減少した結果、1901年から2010年にかけて世界の平均海水面は20cm近く上昇したことが現状としていわれています。
何も対策を講じなければ、地球の平均気温上昇は3℃を超え、あらゆる生態系に悪影響が及ぶとされており、その対策が急がれます。
大洪水や干ばつによって農作物が取れずに貧困や飢餓が悪化し苦しむ人もでてくるでしょう。
そういった異常気象や自然災害を防げずに死にゆく動植物、海面上昇で暮らしている土地が奪われる人や動物も増えることが予想されます。
さらには温暖化によって害虫の被害に遭い、これまでには無かった伝染病にかかり苦しむ人や動物も続出するなど、様々な局面に考えを巡らせると分かる通り、私たちはすぐにでも、少しでも、エネルギー資源の使い方やライフスタイルを変えていかねばなりません。
主な対策としては、化石燃料の使用をやめて温暖化を抑える『緩和策』、そして異常気象などが引き起こす災害を可能な限り小さく抑え、気候変動に対応する『適応策』の2つがあります。
何を、どのように変えていくか、『具体的に』対策していくことが重要だといえます。
目標13について考えたこと
机上の空論ではなく肌感覚で豪雨や真夏日を記録する日の多さを感じるようになった今、市民レベルで出来ることをしていく、その方法をシェアしていくことが今できることだと思います。
上記の対策でいえば、緩和策としてエネルギー資源の選択と使用量の削減をするのに、ゴミ削減や交通機関の選択、エシカル消費を実践することが言えます。
また、適応策としては、災害への知識や防災のための取り組みを実践し、共有することが重要だといえます。
私は、料理教室でお伝えする講座の1つに『常備菜』講座で保存がきくゴハンの作り方と、腐敗を防ぐためのコツをお伝えすることで災害時に生徒様や生徒様のご家族を守る食料の確保ができるようにすることを意識しています。
また、防災の学びを経て、女性が準備しておくべき防災グッズリストをお伝えし、発生しないことを祈るばかりではなく、発生したときを想定しておくことの重要性について語ります。
学校でも、防災訓練の日にだけ『机の下にもぐって、廊下に整列させ、静かに校庭へ避難』させるという訓練のための訓練みたいなことに終始してはいけないと考え、語る頻度の多さを意識しています。
そのタイミングとしては、他の地域だとしても、小さい地震だったとしても、それが発生した日(遅くとも翌日)に、そのことについて生徒たちと話し、おうちの非常用持ち出し袋の在り処を知っているか、自分もその荷造りに関わっているか、おうちにペットがいる場合は、その子たちの分も対策しているかなどを話します。
担任を持っていた時代には、保護者会でも似たような話をしていました。
そういった積み重ねをしていって、何かあったときに、自分の話に耳を傾けてくれた方にとって、少しでも役立ててもらえたらと思うのです。
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